【再発】メーター表示ランプ色々点灯、メーター停止等

困ったこと、トラブルなどに関する話題を扱います。
Yamae
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登録日時: 2016/05/20, 22:56
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Re: 【再発】メーター表示ランプ色々点灯、メーター停止等

投稿記事 by Yamae » 2017/03/02, 20:52

120Ωの終端抵抗は以下のURLにあるように、バスラインの両方の端部に入れるので、
http://www.ti.com/lit/an/slla270/slla270.pdf
CAN+とCAN-間を測定すると、60Ωになるのが正解です。ハーネスやコネクターにストレスを与えたときに、この抵抗値が変化するようなら、
明らかに接触か、絶縁に絡む問題があるはずです。

CANバスは差動動作になっていて、片方がGNDとショートしても、シングルエンドとして機能することで、どうにか通信できるのが普通です。
但し、ビットパターンによっては、ノイズ環境が厳しいところでは、エラーとなることは避けきれないません。
従って、片方がGND落ちしても、shinさんが経験しているような異常状態にはならないように私は思います。


ところで、S320でCANバスで繋がっているモジュールや機器は、

1, EGS(TCM) Module
2, ASR/ETS/ESP Control Module
3, ME-SFI(Engine Control) Module
4, Instrument Cluster
5, IR DAS Module


の5つありますが、メーターの点灯が変になるのは、5のIR DAS Module は関係なさそうであり、以前の症状が再発しているだけなら、
4のInstrument ClusterはR129のものに置き換えても症状が出ていることから、1,2,3のどれかに原因がありそうです。

今回、エンジンが始動困難という症状が起きている点を考慮すると、1や2ではなく、3に原因があるように思いますが、ハーネスにストレス
を与え過ぎて、3との接続に問題が出てしまったからという事情があってのことかも知れません。

バッテリーを外した状態で、CAN+とCAN-の間の抵抗値を測定しながら、ハーネスにストレスを与えることで、抵抗値変化があるようなら
接続にからむ問題でしょうが、全く変化がなければ、モジュール内部の問題かも知れないと私は思います。

shin

Re: 【再発】メーター表示ランプ色々点灯、メーター停止等

投稿記事 by shin » 2017/03/02, 21:26

Yamaeさん

ありがとうございます。


> 120Ωの終端抵抗は以下のURLにあるように、バスラインの両方の端部に入れるので、
> CAN+とCAN-間を測定すると、60Ωになるのが正解です。
→GNDに対して+-と波形が振るからH、Lという表記になるんですね。


> ハーネスやコネクターにストレスを与えたときに、この抵抗値が変化するようなら、
> 明らかに接触か、絶縁に絡む問題があるはずです。
→はい、こうなったらきっちり現象が出てほしいです。


> CANバスは差動動作になっていて、片方がGNDとショートしても、
> シングルエンドとして機能することで、どうにか通信できるのが普通です。
> 但し、ビットパターンによっては、ノイズ環境が厳しいところでは、エラーとなることは避けきれないません。
> 従って、片方がGND落ちしても、shinさんが経験しているような異常状態にはならないように私は思います。
→そうなんですね。
 と言うことはやはりHとLのショートかと。。。


> ところで、S320でCANバスで繋がっているモジュールや機器は、

> 1, EGS(TCM) Module
> 2, ASR/ETS/ESP Control Module
> 3, ME-SFI(Engine Control) Module
> 4, Instrument Cluster
> 5, IR DAS Module[/b]

> の5つありますが、メーターの点灯が変になるのは、5のIR DAS Module は関係なさそうであり、以前の症状が再発しているだけなら、
> 4のInstrument ClusterはR129のものに置き換えても症状が出ていることから、1,2,3のどれかに原因がありそうです。
→もしユニット内でショートがあれば、どのユニットでショートしても同じ現象では無いのでしょうか?
 異常動作である場合ならば4と5は無いと感じます。
 が、CANバスエラーがあちこちで発生して絞り込めなくなるわけですので、現在のところ5つ全てを疑わざるを得ないと
 思っています。(いや実際には4つ)
 現に129のメーター交換に至ったキックはシュテルンがDAS診断の結果CANバスエラーがメータークラスタにも出ているから
 一番手軽な交換はメーターでしょう、と言ったために交換しています。
 交換した結果現象が変わらなかったため、メータークラスタは異常なしと判断して今回の調査対象からは外していいと思っています。
 逆にCANバスの図面を見ていてちょっと気になったことがあります。
 ドアロックを解除する際、しょっちゅう緑と赤のランプが交互点灯となってしまうんです。
 で赤外線ユニットがCANバスに繋がっているのを見て、もしかしてこいつかも?と思ったりしています。
 初発時はEGS用ECUにオイルは無かったとすれば、現在はもちろんその可能性を大いに含んでいますが、
 初発時は別の原因だったのでは無いかと疑っています。
 (疑わないと見落としそうです)


> 今回、エンジンが始動困難という症状が起きている点を考慮すると、1や2ではなく、3に原因があるように思いますが、ハーネスにストレス
> を与え過ぎて、3との接続に問題が出てしまったからという事情があってのことかも知れません。
→MEももちろん疑わなければなりませんが、こいつだけ外し方がわからないのです。
 MEだけコネクタが下側に付いているため、外さないと見れないのですが・・・


> バッテリーを外した状態で、CAN+とCAN-の間の抵抗値を測定しながら、ハーネスにストレスを与えることで、抵抗値変化があるようなら
> 接続にからむ問題でしょうが、全く変化がなければ、モジュール内部の問題かも知れないと私は思います。
→逆にモジュールの正常性をまず確認した方がいいのかなと思っています。
 なので、各ユニットをバスから切り離し(コネクタを抜き)、バスのユニット側の抵抗値を測定する。
 バスラインを120Ω終端としていると言うことは、各ユニットも120Ω(H/L間は60Ω)で作成されているはずです。
 あ、60Ω終端と言えば、通信機器として規格通りです。
 完全にクローズした世界ですが、そのあたりは守られて作成されているのですね。

Yamae
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登録日時: 2016/05/20, 22:56
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Re: 【再発】メーター表示ランプ色々点灯、メーター停止等

投稿記事 by Yamae » 2017/03/03, 12:02

>→GNDに対して+-と波形が振るからH、Lという表記になるんですね。
そのとおりです。下のURLに出ている上から3つ目の図に示すように、1.25Vの振幅を持ち、電圧の上がるライン+とその逆のラインーがあります。
https://www.linkedin.com/pulse/automoti ... l-mucevski
尚、終端抵抗120Ωが入ってるのはバスライン端の2箇所にしかなく、5つユニットの全てにではありません。よって、ユニットの2つは120Ω
他の3つはそれなりに大きな抵抗値を示すはずです。どのユニット(モジュール)にて終端されているかは結線図に記述が無く、自分で調べる
しかありませんがバスラインの端部ということで、一つは、IR DAS Module ではないかと思います。

それなりに大きな抵抗値という意味: バスラインは半導体にも繋がっており、0.5V以上の電圧を加えると、フェルミレベル超えにより、半導体に電流が
流れることで、抵抗値が小さく観測されます。余談ですが、フェルミレベルを逆手に利用して、トラブルシューティングに活用することもできます。
例えば、5万円以上という修理見積もりのパソコンを殆ど0円で直した事例です。
http://akipara2.sakura.ne.jp/new_page_756.htm

>→そうなんですね。と言うことはやはりHとLのショートかと。。。
ショートであれば、抵抗値を測れば間単に確認できますね。
ショートでなく、接触不良が終端抵抗の入っている端部のモジュールに絡んで起きているなら、抵抗値が60Ωから大きい方に変化することで確認できます。

>→もしユニット内でショートがあれば、どのユニットでショートしても同じ現象では無いのでしょうか?
そのとおりです。完全ショートすれば、振幅はゼロになり全機能が停止していまいます。
もし、オープンの場合、通信ができる範囲のモジュール間はかなり機能すると思います。かなりの意味は、オープンによって、終端がされなくなり
反射波が生ずることで、ビットエラーが起き易くなるものの、バスラインが短ければ、反射の影響は少ないからです。

>→逆にモジュールの正常性をまず確認した方がいいのかなと思っています。
> なので、各ユニットをバスから切り離し(コネクタを抜き)、バスのユニット側の抵抗値を測定する。
> バスラインを120Ω終端としていると言うことは、各ユニットも120Ω(H/L間は60Ω)で作成されているはずです。

少々違います。前述したように全部のユニットに120Ωの終端抵抗が入ってはいません。入っているのはバスの端部のユニットだけです。
それがどれかは情報が無く、自分で調べるしかありません。
送信ICの送り側はの出力インピーダンスを確保するために抵抗が入っていますが、半導体と直列に入っており、HとLの間の測定では
それは分かりません。半導体レンジのあるテスターで抵抗を測ると、非通電時は大きな抵抗を示します。
一方、受け側はハイインピーダンスでMΩ近くあります。ですから、沢山のモジュールがバスラインに繋がっても
60Ωに対しては無視できるレベルです。

またまた余談ですが、ステレオオーディオアンプのAUX入力を使って、バスラインの通信信号を耳で聞いて調べるというテクニックもあったりします。
CANバスのHをステレオのR入力に、LをL入力に加えて、バスラインの通信信号をスピーカーから聞きながら運転して、音が乱れ具合から調べるという
手もあります。ステレオのインピーダンスが高ければ、バスラインへの影響は無視できます。高くない場合は、入力に数KΩ以上の抵抗を直列に
入れれば安心です。正常にバスが機能している時は、賑やかにいろいろな音が聴こえ、通信が変になると、リトライしている音に変わり、同じ
音が繰り返されます。

私は運転中に、ECUに入出力される信号を調べるのに、目でオシロスコープを見るのとは別に、音で聞いて行うということをやったりしています。
変な症状を耳で捉えられ、目は拘束されず安全運転できるからです。ABSに異常があった車で、各車輪からの信号を耳で聞いていると、スイープ発振器
を聞いているような音が聴こえましたが、1輪だけ、不安定であることを見つけ、ハーネスに異常のあることが判明したこともあります。これはセンサーを
交換しても、直らなかった故障で、車屋さんがお手上げになっていた車でした。私のトラブルシュート方法は車屋さんとは違い過ぎ、よく笑われます。
でも、今まで、受けた相談は100%解決した理由は、車は電子機器の一つだからなのでしょう。

shin

Re: 【再発】メーター表示ランプ色々点灯、メーター停止等

投稿記事 by shin » 2017/03/03, 12:52

Yamaeさん


色々とありがとうございます。


バスラインに突っ込む各モジュールは
両端が120Ωで終端されているならば
ハイインピーダンスに作成されているはずでした。
とんでもない勘違いであり、危ないところでした。

あとは、バスライン単独で120Ω終端されているのか
モジュールの最初および最終で終端としているのかによって
抵抗値が変わりそうですね。


テスターの電子回路レンジについて確認したいことがございます。
メッセでお送りしておりますので、お教えください。


よろしくお願いいたします。

shin

Re: 【再発】メーター表示ランプ色々点灯、メーター停止等

投稿記事 by shin » 2017/03/05, 19:17

こんばんは。


こちらの顛末ですが、昨日不動車となりました。

何をしたんや?と言われそうですが、


バスラインの切り分けのためにまずは赤外線モジュールを外してみた。
→エンジンがかからなくなったため元に戻す。

ASRパッケージを予備と交換してみましたが症状変わらずで現状に戻しました。

EGSモジュールを開きオイルの浸入を確認しました。
侵入はありませんでした。


エンジンを掛け、カーソフトで診断してみました。
当然ながら各ユニットでCANバスエラーとなったため
一度エラー消去を実施。
再度まずは簡易診断を掛けて、次に個別の診断を掛けようとしたときに
調査のために車を置かせて下さっている家主がご帰宅。
エンジンを切り、しばらく会話。
再開しようとエンジンを掛けようとしましたが、それ以降エンジンがかかることはありませんでした。


もう一つの手段を考えていましたので、
それを実行しました。


車両の乗り換えです。
その他のカテにアップしました。


色々とお教え下さったYamaeさん、
サイト外でお教え下さった皆さま、
結局ご期待にお応えできる結果とならず
申し訳ありませんでした。

エンジンがかからなくなった時点で
私折れちゃいました。

エンジンを掛けるたびにいろんな警告灯がパカパカと点滅し、
メーターは動いたり止まったり、油圧計も触れたり0になったりで
テレビのお化け屋敷を見ている気分でした。
何度も何度もそれを見ているうち、しんどくなってきていたのに
ついにはエンジンかからずで、私の頭の中は空虚となってしまいました。

次の車両はこうはなって欲しくないです。。。

Yamae
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記事: 74
登録日時: 2016/05/20, 22:56
連絡を取る:

Re: 【再発】メーター表示ランプ色々点灯、メーター停止等

投稿記事 by Yamae » 2017/03/10, 13:54

shinさんが3代目のS320購入を決心されたり、私自身もこのところスタッドレスタイヤから夏タイヤへの交換(私名義の車の中の6台)や
確定申告等でバタバタしていて、CAN Busのトラブルシューティングの方法を書いていませんでしたが、一段落したので、書くことにします。
今後、CAN Busがらみで困る人が出てきたら、多少はこれが参考になると思います。

shinさんが書かれた、
>エンジンを掛けるたびにいろんな警告灯がパカパカと点滅し、
>メーターは動いたり止まったり、油圧計も触れたり0になったりで
>テレビのお化け屋敷を見ている気分でした。


の記述から、ややパニックな心境が伺えますが、CAN Bus通信が上手く機能していないだけのことだと冷静に判断すれば良く、次の手はあるのです。
それはこうです。

1,スタティックな状態でのCAN+とCAN-間の抵抗値を測り、ハーネスやコネクターにストレスを与えてみる。
 このとき、抵抗値が安定して60Ωを維持できないなら、接触不良かショートがあり、その箇所を特定し、是正する。
 もし、120Ωになるなら、途中で、バスラインがオープンになる要素がある。

2,抵抗値が60Ωから微妙に変化する場合は、CAN+ 或いはCAN- とシャーシ間の抵抗値をやはりハーネスやコネクター
 にストレスを与えながら、調べ、変化する原因箇所を見つけ、是正する。

3,CAN Busの接続系の問題ではなく、モジュールの中に問題があると、上の抵抗値で調べても分かりません。そういう場合
 モジュールを特定して、交換するというのがディーラーのやり方で、高額な修理費が請求されることになります。
 もっと安く何とかならないかと足掻きたい場合、CAN Bus Tanceiver が原因なら、調べようがあります。
 
その具体的な方法はこうです。CAN Bus ラインに信号を送受しているのは、Tranceiver と呼ばれる IC で、そのブロック
ダイアグラムは添付資料のようになっているのが普通です。 これは、TI社のSN65HVD233-HTというICのものですが、
各社から出ている多くのTranceiverはこれと類似しています。ではどう調べるかというと、2現象オシロスコープを用いて、
波形を調べます。

調べる方法は、1ピンと相似な波形が4ピンで得られるかを見ます。もし得られないなら、Tranceiverが機能していない
ことになります。私が過去に調べた、CAN Busの通信に不具合のあるは、かなりがこのICの故障でした。オリジナルのIC
が入手できなくても、等価な別のメーカーのICで修理できることも多く、モジュールのこのICの故障だけならば、電子技術が
多少あれば直せてしまうものです。でも、モジュールの深層部の故障は簡単ではありません。
添付ファイル
CAN  Bus tranceiver block diagram.jpg

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