W140との出会い16年前

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グリぞう
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登録日時: 2016/05/20, 21:07

W140との出会い16年前

投稿記事 by グリぞう » 2017/05/02, 16:07

ジャスト自動車さんが16周年を迎えたのを機に看板を一新された
とのブログ記事を見て感慨にふけっておりました。

16年前、、、ちょうどS600を買った頃です、まだ32歳。

20代で立ち上げたベンチャー企業が売り上げも良く、株式公開目前までいった
のに仲間割れから主力製品(ソフト)のソースコードの権利の奪い合いになり、
諸々あって結局会社は経営危機に、常務(代表権持ってたのが運のつき)として
個人連帯保証していた4億円をどうやって返すかそれとも死のうか、いや、
借金で死ぬのは絶対嫌だ、自己破産も嫌だなどと考えていたところに練馬の
某評判の悪い車屋さんの店頭にあったS600号を車屋の主人が「アゲマンカー」
と説明する、その時点で2オーナー車、素性は良くない、ただ「この車に最初に
乗ってた金融屋は大成功を収め、次に買った焼肉屋の主人も大成功」の言葉
に惹かれて借金4億円あるのに即金で購入、弁護士に怒られましたがなぜか
手放す気にならず、、、そこからです、事態は急展開、持ってた譲渡制限つき
の自社株をどうしても購入したいと(要するに会社買収したい)というアメリカの
競合会社が接触して来て、大騒ぎに、臨時株主総会を開いてもうこの会社に
うんざりしていた他の役員(株主)と共同で株式譲渡制限撤廃の議案提出、
52%の株式を持ってるこちらの案が採決され、私と他2名の役員が株を競合
会社に売却、ブランドとソースコードを引き渡し、最終的には倒産させずに外資
への売却になりました、もちろん、借金もチャラ。
その後、かつての仲間を引き連れてこれまたスウェーデンの競合会社の日本
法人を立ち上げ「オーナー経営者」から「雇われ社長」に転身。

会社経営危機->S600購入->臨時株主総会で譲渡制限撤廃->米国競合会社に売却
->スウェーデン競合会社の日本法人社長就任

ここまでわずか6ケ月、人生で最も濃密な6ケ月でした。

あれから16年、S600号は家を購入したその日に一緒に記念写真に納まり、子供
を産院から家に連れてくる役割を担い、今では息子に「ベンツの大きい方」(Eクラス
が小さい方)との呼び方でパワーシートをおもちゃにされて壊されたりしてます、、、

この平和な日々はひょっとしたら「アゲマンカー」のおかげなのかな?
と考えたりします。

次の目標は子供達の成人式にS600号で送っていくこと。
その頃にはこんなデカくて大排気量車は絶滅してるかも知れませんが、だからこそ
維持し続けたいのです。

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